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外壁コーキングのコツを紹介!初めてのDIYで押さえるべきポイント

外壁コーキングのコツを紹介!初めてのDIYで押さえるべきポイント

みなさんはコーキングというものを知っていますか?コーキングは家を守るために大変役立っているものですが、数年で劣化して補修する必要が出てきます。実はこのコーキング、自分でも比較的簡単に補修できます。DIYとして自分の家のコーキングをしてみるのもいいかもしれません。

この記事では、コーキングについて種類から必要なもの、方法までを解説します。コーキングについて疑問がある方や、興味がある方はぜひ読んでみてください。

コーキングについて基本情報をおさらいしよう

コーキングのやり方を説明する前に、コーキングの基本情報について振り返ってみましょう。コーキングについてよく知らない方はもちろん、知っているという方も参考にしてください。

コーキングの役割

コーキングというのは、建物の隙間を粘着質の詰め物で塞ぎ、建物の防水性や気密性を上げて水などが入り込むのをふせぐ作業です。コーキングの際に扱う詰め物を、コーキング剤といいます。コーキングは個人でも作業可能ですので、DIYの一環として自分で作業する方もいます。

シーリングとは違うの?

コーキングと非常に似た言葉としてシーリングという言葉がありますが、厳密には違うもののどちらも基本的には同じで、大きな違いはありません。そのため、コーキングについて調べているときにシーリングという単語が出てきても、コーキングと同じことだと思ってもらえばよいでしょう。

コーキングの種類

コーキングに使うコーキング剤にはさまざまな種類があります。もちろんどれでも好きに使えばいいというわけではなく、コーキングをする場所によって適したコーキング剤を選ばなければなりません。実際にどんなコーキング剤があって、どの場所に適しているかなどを紹介していきます。

・シリコン系

シリコン系は水をはじくので、水回りでよく使われているコーキング剤です。しかし、ペンキなどの塗装もはじいてしまいます。そのため、外壁などの塗装が必要な場所のコーキング剤としては使えません。

・変性シリコン系

変性シリコン系は、先ほど紹介したシリコン系を、外壁など塗装が必要な場所にも使えるようにしたものです。使い勝手がよく、金属類に使用することもあります。

・アクリル系

耐久性が低く、塗ることができる場所が限られますが、塗装することができます。壁紙などの接着剤、または内装の継ぎ目のコーキング剤として使われていることが多いです。

・ウレタン系

ウレタン系は柔らかくてよく伸びるので、外壁のひび割の補修によく使われるコーキング剤です。しかし、ウレタン系は紫外線に弱いので、必ずコーキングの上から塗装をしなければなりません。

外壁コーキングの必要な道具と作業手順

外壁コーキングの必要な道具と作業手順

それではコーキングをするために必要なもの、方法やコツなどを解説していきます。ひとつひとつ確認していきましょう。

揃えたい道具

まずは必要な道具から紹介します。コーキングをする前に、きちんと道具がそろっているか確認して、しっかり揃えてからコーキングに取り掛かりましょう。

・コーキング剤

まずはコーキング剤です。これがないと始まりません。コーキング剤はどの素材も1本300円ほどで買うことができます。

・コーキングガン

コーキング剤を絞り出すための道具です。コーキング剤を使うときに必要になりますので、コーキング剤を買うときにこちらも忘れずに買っておきましょう。こちらは安いものだと500円以下で買うこともできます。

・ヘラ

コーキング剤をならすためのヘラです。種類がいくつかあると、さまざまな場面に対応できてよいです。こちらも500円ほどで買えます。

・プライマー

コーキング剤とコーキングしたいものをくっつけるための接着剤です。こちらもコーキング剤を買うときはセットで買いましょう。100gあたり500円ほどで買うことができます。

・プライマー用ハケ

プライマーを塗るためのハケです。基本的に接着剤であるプライマーに使ったハケは他のことにはもう使えなくなると思ってください。プライマー専用のハケを忘れずに用意しておくようにしましょう。

・マスキングテープ

コーキング剤やプライマーを塗るとき、別の場所にはみ出してしまうのをふせぐためのテープです。最近は100円ショップでも売っています。

・大型カッター

コーキング剤を剥がしたりするのに使います。家にあるものでもよいですが、ない場合は忘れずに買いましょう。

・ラジオペンチ

コーキング剤を剥がすのに使います。普通のペンチの場合は、先が太いので使いづらいかもしれません。

・軍手

作業の際にはケガをしないよう、細心の注意を払わなければなりません。カッターや接着剤などから素肌を守るため、作業をするときは必ず軍手をしましょう。

コーキングのやり方

まず、個人でコーキングをするのには主に「打ち換え工法」と「増し打ち工法」の2通りの方法があります。それぞれについて説明していきましょう。

・打ち替え工法

打ち換え工法というのは、すでにそこにある古いコーキング剤を取り除いた後に、新しいコーキング剤を入れていくという方法です。一度固まっているコーキングを取り除く作業が入る分、非常に大きな手間がかかります。

・増し打ち工法

増し打ち工法は、すでにあるコーキング剤を取り除かずに、新しいコーキング剤を入れていく方法です。打ち替え工法に比べて費用を抑えて簡単に作業できますが、既存のコーキングが劣化しすぎていると増し打ちはおこなえません。

コーキングのやり方について、ここでは打ち換え工法についてさらに詳細に説明していきます。

1.古くなったコーキング剤の撤去

古くなったコーキング剤なら、カッターで切れ目を入れて、取ってください。取り出しにくかったら、ラジオペンチなどを使ってつまみ出してあげましょう。引っ張り出した後も側面にコーキング剤が残っている場合は、カッターを使ってください。

2.養生テープ張り

養生というのは、余った材料などが他の場所につかないようにすることです。コーキング剤が外壁につかないようにするために、テープを張ります。

3.プライマー塗り

コーキングしたい場所に、接着剤となるプライマーを塗って下処理をおこないます。しっかりコーキング剤がくっつくように、すき間なく塗っていきましょう。

4.コーキング剤の注入

コーキング剤の内部に空洞ができると、すぐにコーキングが悪くなってしまうので、空洞ができないように注意しながら入れていきましょう。また、コーキングガンを使うときは、上から下にというように塗っていくとやりやすいです。

5.ヘラでならす

内部に空洞ができるといけないので、ヘラで均一に押し込むようにしてならしましょう。

6.養生テープの撤去

「2.養生テープ張り」で張ったテープを剥がしていきます。コーキング剤が乾いてしまうとコーキング剤ごとはがれてしまうので、乾く前に取るように気をつけてください。

増し打ち工法の場合は、先ほど説明した打ち換え工法の「1.古くなったコーキング剤の撤去」を飛ばしてください。それ以降の手順を順にやっていきます。

【道具編】コーキングを上手におこなうコツ

自分でコーキングをするなら、やっぱりキレイに仕上げたいですよね。上手にできると達成感も大きいです。そこで、コーキングを上手に仕上げるためのコツを紹介します。

コーキング剤選び

コーキングする場所にあったコーキング剤を選ぶことはとても重要です。先ほどコーキング剤の種類と主に使用する場所を説明しましたが、それに加えて、防カビ性や抗菌性なども見て選びましょう。

マスキングテープの張り方

コーキングの仕上がりにはマスキングテープの張り方が大きく影響してきます。マスキングテープを張るときは、特に注意して貼りましょう。また、初心者の場合は幅が広いマスキングテープのほうがはみ出しにくいので、たくさん種類がある場合は幅が広いものを選びましょう。

ヘラの選び方

ヘラの選び方でも、コーキングの完成度が変わります。コーキングをする場所によって丁度いいヘラの太さや幅が変わってくるので、用具を買いにいく前に、コーキングする場所の幅などを確認しておくようにしましょう。

【撤去編】コーキングをきれいに剥がすコツ

【撤去編】コーキングをきれいに剥がすコツ

コーキング剤を剥がす際には、カッターをコーキング剤とコーキングされているものの境目にしっかりあわせて切り込みを入れていきましょう。きれいにできると気持ちがいいですよ。

また、コーキング剤を剥がす道具としてスピンカッターというものもあります。これはドリルに装着して使うもので、カッターと比べて楽にコーキング剤を剥がすことができます。ドリルをもっているという方は、購入を検討してもよいかもしれません。

【硬化時間】コーキングの仕上がりに違いが出るコツ

きれいのコーキングするためには、コーキング剤の「硬化時間」に気をつけなければなりません。コーキング剤には、「表面硬化」「皮膜硬化」「完全硬化」といった3種類の硬化時間が存在します。これらはマスキングテープを剥がすタイミングと、塗装を始めるタイミングに関係してきます。

マスキングテープを剥がすときは表面硬化が終わる前に剥がさないと、コーキング剤まではがれてきてしまいます。そのため、マスキングテープは表面硬化時間以内に剥がすようにしましょう。

また、塗装を始めるときは皮膜硬化が終わった後にしましょう。もしそれより早く始めると塗料が表面を溶かしてしまい、仕上がりが汚くなってしまう場合があります。

このようにそれぞれの硬化時間を確認しないと、せっかくコーキング剤を塗ったのに台無しにしてしまうおそれがあります。硬化時間はしっかり確認するようにしましょう。

ちなみに、この硬化時間はコーキング剤ごとに異なります。シリコン系の場合は表面硬化に約30分、皮膜硬化に30分から1時間、完全硬化に約1日かかるといわれています。変性シリコン系の場合は表面硬化に30分から1時間、皮膜硬化に1時間から1時間半、完全硬化に約3日以上かかるといわれています。

【タイミングについて】外壁コーキングの補修はいつしたらよい?

特に外壁のコーキングは雨や温度差、紫外線などの要因で消耗します。コーキングが消耗したら補修をおこなわなければならないわけですが、実際に補修が必要なタイミングはいつでしょうか。

外壁コーキングの劣化症状

コーキングの劣化は、主にコーキング剤に含まれる可塑剤の減少によって引き起こされます。可塑剤はコーキングに柔軟性をもたせる役割をしていますが、紫外線によって柔軟性を失ってしまい、ひび割れなどの症状が出てしまいます。

また、長い年月が経つとコーキングが取れたり、コーキング剤と壁の間に隙間ができてしまうことがあります。これらの症状が出ていたら、コーキングの補修が必要だといえるでしょう。

外壁コーキングの寿命は?

外壁のコーキングは種類によって違いはありますが、5~10年程もつといわれています。しかし、先ほど紹介したような症状が出ていた場合は、なるべく早く補修をするべきです。放っておくと家屋がダメージを受けてしまうので、取り返しがつかなくなる前に対応しましょう。

【注意】DIYコーキング補修のデメリットとは?

コーキング補修を自分でおこなうこと自体は、それほど難しいことではありません。しかし、的確なコーキングができてないとすぐに劣化したり、はがれてきてしまいます。実際にコーキング剤と外壁の相性が悪かったりすると、すぐに駄目になってしまうこともあるようです。

また、外壁のコーキングの場合は高いところで作業する必要があるので、落下の危険性がともないます。落下したら大きなケガにつながるおそれもあるので、細心の注意を払わなければなりません。

知識を身につけた上でコーキングをすることをおすすめします。しかし、中には慣れない作業で何度もやり直しをしてしまうことになる方もいらっしゃいます。自身がない場合は、最初から業者に頼むのも賢い選択といえるかもしれません。

まとめ

コーキングについて解説してきました。もし、自分の家のコーキングにも劣化のサインが出ているのなら、できるだけ早く自分で補修するか、業者に依頼することをおすすめします。

補修の予算を抑えたい方は、自分で補修に挑戦してみるのもよいかもしれません。しかし、自分でやる時間がとれないような方や、自分でやる自信がない方は、迷わずコーキングのプロを頼るのがよいでしょう。

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