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野地板は屋根の大事な下地!こまめな増し張りで雨漏りに対策をしよう

野地板は屋根の大事な下地!こまめな増し張りで雨漏りに対策をしよう

「野地板(のじいた)」は瓦などの屋根材の下に敷かれている板で、住宅において重要な部材のひとつです。野地板がなければ瓦を固定することができないですし、野地板の傷みや破損は雨漏りにも直接つながるからです。また、太陽光パネルを設置する際にも、パネルを確実に固定するために野地板の種類が関係してきます。

当記事では野地板の特徴や役割、メンテナンス方法をご紹介しています。雨漏り防止や太陽光パネル設置などの際に役立つ情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。

野地板は瓦などの屋根材を支える下地

屋根の表面には瓦やスレートなどの屋根材が敷き詰められていますが、その下には屋根の内側に雨水が染み込むのを防ぐ防水シートが敷かれています。さらにその下に敷かれて、防水シートや屋根材を固定している木材が「野地板」です。

太陽光パネルを設置するときには、屋根全体を支える下地であるこの野地板が非常に重要な部材です。また、屋根の表面に近いため、雨漏りの被害が最初に出る場所でもあります。まずは野地板の大切さを理解しておきましょう。

太陽光パネルの設置は種類や厚みに要注意!

太陽光パネルの設置は種類や厚みに要注意!

太陽光パネルは屋根の上に設置することが多いですが、その際の設置方法には「垂木設置」と「野地板設置」の2種類があります。「垂木(たるき)」は野地板の下にある屋根の骨組みの部分です。この垂木にパネルを固定する垂木設置は強度の高い設置方法ですが、パネルと家の垂木との幅が合わなければ設置が難しくなります。

野地板設置は幅を気にしなくても大丈夫ですが、野地板の種類や厚みによっては設置できないこともあります。強度の低い「バラ板」や「コンクリートパネル」といった素材の野地板は強度が低いため、設置できないことがあるのです。また、太陽光パネルを設置するには、野地板に12mm以上の厚みが必要とされています。

現在の野地板が太陽光パネルを設置できる基準に満たないときには、張り替えや増し張りといった方法で対応できることもあります。無理に設置すると雨漏りが発生するリスクもありますので、太陽光パネル設置の業者に相談して補強を検討しましょう。

野地板の傷みは雨漏りが進行している証拠

瓦などの屋根材が破損したりずれたりすると、屋根のなかに雨水が侵入します。屋根材の下には防水シートがありますので、それだけでは雨漏りにはなりません。しかし、そのまま防水シートが濡れた状態が続くとシートが劣化し、その下の野地板に水が染み込んでくるのです。

もしも野地板に雨水が達しているというときには、防水シートや屋根材には大きな破損や劣化が発生しているおそれがあるのです。雨漏りは放置しておくと家中のさまざまな場所へ広がって被害が大きくなります。そうなる前に、早急に屋根の補修をして雨漏りを食い止める必要があります。

もしもすでに雨漏りが発生しているようであれば、弊社までご連絡ください。弊社には全国の雨漏り修理業者が加盟していますので、お近くの業者がすぐに駆けつけることが可能です。紹介は無料ですので、お気軽にお電話ください。

野地板の耐用年数は種類ごとに違う

もしも補修や補強のために野地板を張り替えする際には、どの種類にするのかによって次回のメンテナンス時期が変わってくることを考慮しましょう。野地板にはいくつかの種類があり、種類によって耐久性に差があります。それぞれ特徴を確認しておきましょう。

バラ板

バラ板

幅10cm程度の板で、杉の木が使われていることが多いです。細い板を並べて張るので板と板の間にすき間があり、通気性がよいのが特徴です。耐用年数は40年程度と、ほかの素材に比べて長めになっています。ただし、強度は低いので太陽光パネルの設置には向きません。

構造用合板

数枚の木の板を重ね合わせて強度を高めた板が構造用合板です。木を薄くスライスして使うことで1枚の幅を大きく加工でき、隙間が少なくなるので雨漏りのリスクを減らすことができます。耐用年数は30年程度といわれています。

コンクリートパネル

名前にコンクリートとついていますが、木でできた合板の一種です。コンクリートを固める際の型板として使われるのでコンクリートパネルと呼ばれ、「コンパネ」と略されることもあります。価格が安く、耐水性が高いので野地板として使われることがありますが、構造用合板に比べると強度は低いです。耐用年数は20年~30年程度といわれています。

耐火野地板

木片とセメントなどを混ぜ合わせて加工した合板で、火災に30分程度耐えることから国土交通大臣に認定されている野地板です。防音性や断熱性、強度も優れた高機能なものがあり、価格はもっとも高い傾向にあります。耐用年数は使われている素材によって異なりますが、30年程度のものが多いでしょう。

ここで紹介した年数はあくまで目安です。家の場所や気候によっては短くなることもありますし、台風などの影響で突発的に劣化が進んでいることもあるでしょう。不安がある場合はこまめに点検をしておくのがおすすめです。野地板は屋根材などの下にあって点検が難しいので、業者に頼むのがよいでしょう。

野地板の補修方法と費用相場

雨漏りの修理や太陽光パネル設置のために野地板を補修する際の費用は、その方法と施工する面積によって変わります。野地板を補修する方法には、「増し張り」と「張り替え」があります。それぞれの内容と費用の相場をみてみましょう。

増し張り

増し張り

増し張りは既存の野地板の上にさらに野地板を重ねて張る方法で、「重ね張り」ともいわれます。既存の下地が太陽光パネルの設置条件に満たないときには、この方法で補強が可能です。また、雨漏り修理でも野地板の傷みがそれほど大きくない場合には、増し張りで対応できることもあります。費用は1平方メートルあたり、1,000円~3,500円程度が相場です。

張り替え

野地板が全体的に劣化してしまっているときには、野地板全体を新しいものに取り替えする張り替えが必要です。とくに野地板の耐用年数を過ぎていると、増し張りだけではまた不具合が起こり、すぐにまた補修が必要になるおそれがあります。こちらの方法を選択したほうが、長い目でみて手間や費用を抑えることにつながるでしょう。

野地板を張る費用自体は増し張りと同じですが、張り替えの場合はそこに古い野地板の処分費が加わり、1平方メートルあたり3,000円~6,500円程度がかかるでしょう。また、雨漏りが発生している状況では野地板の上に敷く防水シートや屋根材も劣化していることが多いです。それらの補修費用もあわせると、全体で数十万円の費用がかかることも珍しくありません。

屋根の修理には保険が使える場合もある

数十万円の費用は軽視できない出費ですが、台風などの災害で発生した雨漏りを修理する費用には、保険が適用されることもあります。住宅購入の際に加入していることが多い「火災保険」には、自然災害などの被害に対する補償がついているものもあるのです。

ただ、雨漏りの修理に火災保険が適用されるのは台風などの自然災害が原因である場合に限られていることが多いです。経年劣化や施工不良などが原因と考えられるときには対象外になってしまうこともあります。火災保険に加入している方は補償内容を確認してみましょう。

相見積りで業者を選ぼう

野地板の補修や雨漏り修理の費用は、業者によっても差があります。そのため、業者を選ぶことも費用を抑えるポイントのひとつです。

依頼をする前には現場を下見してもらって見積りを出してもらうのが一般的ですが、ひとつの業者の見積りをみただけでは、それが高いのか安いのか判断できません。より納得のいく料金で施工してくれる業者をみつけるためには、いくつかの業者に見積りをとって比較検討する相見積りがおすすめです。

しかし、たくさんある業者をすべて調べて数社に絞り込むのも大変な作業です。そんな時間や労力をかけていられないという方は、ぜひ弊社のサービスをご利用ください。弊社では、全国の加盟業者のなかから最適な業者を無料でご紹介するサービスをおこなっています。

電話相談でご要望を聞かせていただけば、弊社のスタッフが厳選した加盟業者のスタッフがすぐに現場へ伺い、無料で見積りを作成します。見積りをみてからのキャンセルも可能ですので、ぜひ相見積りの1社に加えてみてください。

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