屋根修理の費用相場を知りたければ、まずはあなたが『何を直してほしいか』を明確にすることが大切です。屋根修理と一口にいっても、
- 瓦やスレートのヒビ・ズレ・めくれなど破損をおこしたか
- 屋根周辺の部品(雨どいなど)に異常があったか
- 雨漏りを引き起こしているか
によって、業者のおこなう作業は大きく異なります。まずは「どんな症状から屋根修理を検討したか」に合わせて、相場となる費用を見ていきましょう!
このコラムでは、そんな屋根修理の相場はもちろん、はじめての業者依頼でも安心できる情報を多数ご紹介していきます。信頼できるリフォーム業者に依頼するためのお役に、このコラムが立つことができれば幸いです!
目次
屋根修理相場の内訳|費用を知る上での大前提
屋根修理の費用というものは、材料費や作業費だけではありません。修理費用の内訳には、おもに以下のような費用も含まれています。
- 作業費
- 材料費(屋根材・防水シートなど)
- 足場費
- 調査費
- 人件費
- その他(現場管理費・粗利益など)
などなど
なかでも足場費は相場としては1平方メートルあたり1,000円前後ですが、屋根修理の際はおよそ10万円~20万円ほど。ただしこれは作業者の安全上、足場を設置しないということはほぼありません。
下記でご紹介していく費用相場は、この足場費も含めた相場です。少々高額なこの費用ですが、必要経費として把握しておきましょう。
屋根材によって単価は異なる!
屋根の修理をする際、多くの場合は新品の屋根材が必要となります。この屋根材は種類に応じて施工単価が異なるので、その費用の相場もチェックしておきましょう。
屋根材 | 材工相場価格(1平方メートル) |
瓦(和瓦) | 約8,000円~1万円 |
セメント瓦 | 約6,000円~8,000円 |
スレート | 約5,000円~7,000円 |
金属(ガルバリウム) | 約6,000円~9,000円 |
金属(トタン) | 約5,000円~6,000円 |
屋根修理の相場1:屋根材(瓦・スレートなど)に異常が見られる場合
屋根材の異常に対してはさまざまな修理方法があり、それぞれ費用も大きく異なります。まずはひとつひとつ見ていきましょう!
屋根の修理内容 | 費用相場 |
屋根材の部分修理・交換 | 約15万円~50万円 |
屋根の再塗装 | 約30万円~80万円 |
カバー工法 | 約80万円~120万円 |
葺き替え | 約100万円~250万円 |
※約30坪(100平方メートル)・足場込みの費用相場
部分修理・再塗装
瓦やスレートの破損・劣化が一部分であれば、そこだけ補修・交換することで対応できる場合もあります。ただしもちろん、補修の範囲が広ければ広いほど相場価格も高くなりますので、この点は気をつけておきましょう。
また、塗料が剥がれたり、色あせたりといった異常は再塗装で対処可能です。これもどのぐらいの範囲を再塗装するかはもちろん、塗装の素材が高価か安価か、という点でも費用が変わってきます。
- アクリル塗料
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- フッ素塗料
下にいくにつれて塗料としてのグレードが上がり、その分費用も上昇していきます。今の屋根にはどんな塗料が最適なのか、なかなか判断するのは難しいですので、これは一度プロの業者に相談してみるとよいでしょう。
カバー工法
カバー工法とは、全体的に劣化した屋根材の上から新しい屋根材を被せて補修する、という工法です。屋根材の状態にもよりますが、高圧洗浄や下地の点検・補修をしつつ、新品の屋根材でカバーしていきます。
瓦屋根の場合は凹凸のある構造上、基本的に施工できませんが、スレート屋根や金属屋根の場合はカバー工法で対応可能です。
メリットは何より、後述の葺き替え(屋根材を撤去・交換する作業)よりも安く済むことが多いこと。ただし屋根材を重ねるという特徴上、耐震性は若干落ちてしまう点はデメリットです。
葺き替え
葺き替えは、屋根材はもちろんその下地(防水シートなど)も点検し、悪ければ交換するという作業になります。カンタンにいえば、屋根の総取っかえです。
葺き替えは基本的な工程はカバー工法とそこまで変わりませんが、一度屋根材をはがし、破棄することから手間・費用はかさみがち。とはいえ劣化した屋根が新品同様に生まれ変わる、というのは大きなメリットといえます。
また屋根の下地まで劣化している場合はカバー工法よりも葺き替えのほうがよい、とされているので、この点はまず業者に点検してもらい、どの工法が最適か教えてもらうと確実でしょう。
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屋根修理の相場2:屋根周辺に異常がある場合
屋根周辺、といえば、例えば雨どいや瓦の漆喰(しっくい)などが挙げられます。下記ではそんな屋根周辺部品の修理・交換費用の相場を解説していきます。
修理内容 | 費用相場 |
雨どい修理・交換(一部分) | 約1万円~20万円 |
雨どい修理・交換(全部) | 約20万円~60万円 |
漆喰(しっくい)の補修 | 約40万円~70万円 |
金属(ガルバリウム) | 約6,000円~9,000円 |
金属(トタン) | 約5,000円~6,000円 |
※漆喰の補修=一般的な長さ(60m)で計算
雨どいの補修は場所が低く、また一部分の補修でよければ安く施工してもらえることが多いです。しかし高所にある場合や、雨どい全体を交換する場合は足場を組む必要があり、その分費用も高くなるため注意が必要です。
屋根修理の相場3:雨漏りを引き起こしている場合
屋根・天井から雨漏りを引き起こしてしまっている場合の費用は、意外と『原因の調査費』が高くなっています。もちろん雨漏りにまつわる相場も重要ですが、まずはこの調査費から見ていきましょう。
意外と高額……でも重要な『原因調査』
雨漏りの原因調査には以下のような種類があります。まずはそれぞれの相場価格を見ていきましょう。
雨漏りの調査内容 | 費用相場 |
目視調査 | 無料~数万円 |
散水調査 (水をまいて雨を再現) |
約5万円~約30万円 |
赤外線調査 (赤外線で見えない原因を発見) |
約10万円~約40万円 |
発光液調査 (発光液で水の通り道を明確に) |
約5万円~約25万円 |
これを見ると、『調査に数万円もかかるの?』と思われる方も多いかと思います。
ただし、雨漏りの原因は目視だけではなかなか判明しません。せっかく屋根を修理したのに再発した、というトラブルの原因は、この調査ミス・不足であることも多いのです。
そのため、むしろこれらの調査をしっかり提案してくれる業者のほうが良心的といえます。雨漏りは1度で直した方が、再発して何度も直すよりもお金がかかりませんので、まずはしっかり原因から調べてもらいましょう。
雨漏り修理の工事費用
雨漏り修理の工事は、前章で解説した屋根材の修理がおもです。ただし、雨漏りの場合は『板金の劣化・破損』も原因として挙げられます。それも踏まえて、雨漏りにおける屋根修理の相場価格を見ていきましょう!
屋根の修理内容 | 費用相場 |
板金交換 | 約20万円~35万円 |
屋根材の部分補修・交換 | 約15万円~約50万円 |
カバー工法 | 約80万円~120万円 |
葺き替え | 約100万円~250万円 |
※約30坪(100平方メートル)・足場ありの費用相場
雨漏り修理は被害の規模が小さければ、部分的な補修で済むため費用も安めで済みます。しかし、屋根全体が劣化して雨漏りをしてしまっている場合は、葺き替えなどで対応しなければいけないかもしれません。
ただしこちらも、現場や屋根の状況・状態次第で費用は大きく変動します。まずは一度、業者にどんな作業をするかチェックしてもらい、屋根修理にかかる正確な費用を見積ってもらいましょう。
安心して屋根修理を業者依頼するための3つのポイント
業者依頼において気になる点は、費用ばかりではありません。ここでは屋根修理業者の『信頼性』をチェックするポイントを3つ、解説していきます。とくに業者選びがはじめて、という方はぜひ参考にしてください。
ポイント.1支払い方法をチェック
屋根や雨漏りの修理をする際、費用の支払いは施工後ばかりではありません。
- 前払い
- 後払い
- 分割払い(修理前半分・修理後半分など)
業者によっては、作業前に支払いを求められることもあります。しかし、やはりまだ作業をしてもいないのにお金を払うというのは不安ですよね。
前払いの業者がすべてよくない、というわけではありませんが、気になるようであれば作業後に支払いできないか確認しておきましょう。無理であれば、その時点で断るのも選択肢のうちです。
ポイント.2火災保険の相談に乗ってくれるか確認する
もし屋根が台風など、災害で破損したものであれば、火災保険が使えるかもしれません。これは加入しているプランに応じて適用条件こそ異なりますが、入っているなら調べておいて損はないでしょう。
この火災保険の手続きには、業者の見積りや調査が必要となるため、まずは火災保険について業者に相談してみることが大切です。中には手続きをサポート・代行してくれる業者もいるので、わからないことは保険会社と並行して、業者にも聞いてみましょう。
ただし、突然訪問してきて『保険で0円になる』などといい契約を迫る業者には注意が必要です。火災保険は必ず下りるものではありませんので、過度に無料や格安をあおって契約しようとしてくる業者には気をつけておきましょう。
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『火災保険が屋根修理に使える条件・申請の流れと保険金の種類も解説』
ポイント.3相見積りを取る
業者依頼がはじめて、という方は、依頼した業者の見積りや対応がいいか悪いか、なかなかわからないものです。そんなときは、2~3社に相談して見積りや対応を比較してみるのをオススメします。
- 過度に費用が高額な業者はいないか?
- わからないこと・質問に納得がいくまで説明してくれるか?
- 調査はしっかり屋根にのぼってやってくれるか?
- 追加費用はかからないか?
- 修理後のアフターフォローはあるか
などなど、費用面はもちろん対応面も自分に合っているか、信頼できるかどうか比較しておくと安心できるでしょう。
実際の屋根修理の施工事例・費用をご紹介!
当サイトを運営する弊社の無料相談窓口では、屋根の修理や雨漏りの修理に対応できる提携業者をいつでも・どこでもご紹介するサービスをおこなっております。そんな弊社の加盟店がお受けした施工事例の中から、一部のご依頼内容・施工金額をご紹介していきましょう。
☆瓦のズレ修理
施工費用:2万5千円
瓦がズレているので、その修理を希望する方からご依頼いただきました。家屋は木造2階建て、築年数は50年前後とのことでした。
☆瓦の飛散
施工費用:62万5千円
「瓦が2枚ほど飛んでいってしまった」というお客様からご相談をお受けしました。建物は木造2階建て、雨漏りはないとのことでした。
☆雨漏り修理
施工費用:125万円
2階の部屋から雨漏りが発生しており、修理を希望される方からご相談をお受けしました。家屋は木造の2階建て、屋根材はスレートとのことでした。
まずは見積りを依頼してみよう!
このように似たような症状でも実際の現場調査の結果次第で、費用は大きく変わることがわかります。まずは一度見積りを取ってもらい、正確な費用を確かめてみましょう。
弊社の提携業者は、調査・見積りにももちろん対応。見積り後でもご納得いただけなければキャンセルOKですので、相見積りにも最適です。お住まいの地域ですぐに対応できる業者をお探しいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
無料相談ダイヤルは24時間・365日受付対応中。累計お問い合わせ件数はおかげさまで、210万件以上いただいております。まずは無料相談だけでももちろん大丈夫ですので、お困りの方はぜひ、お気軽にお電話ください。
『屋根修理の相場』まとめ
ここまでご紹介してきた屋根修理の相場価格をまとめると、以下のようになります。
屋根の修理内容 | 費用相場 |
屋根材の部分修理・交換 | 約15万円~50万円 |
屋根の再塗装 | 約30万円~80万円 |
板金交換 | 約20万円~35万円 |
カバー工法 | 約80万円~120万円 |
葺き替え | 約100万円~250万円 |
※約30坪(100平方メートル)あたりの費用相場
屋根周辺の修理内容 | 費用相場 |
雨どい修理・交換(1部分) | 約1万円~20万円 |
雨どい修理・交換(全部) | 約20万円~60万円 |
漆喰(しっくい)の補修 | 約40万円~70万円 |
※漆喰の補修=一般的な長さ(60m)で計算
雨漏り調査内容 | 費用相場 |
目視調査 | 無料~数万円 |
散水調査 | 約5万円~約30万円 |
発光液調査 | 約5万円~約25万円 |
赤外線調査 | 約10万円~約40万円 |
とはいえこれらの費用は、あくまで相場価格です。屋根関連の費用は、その現場の状況に応じて大きく変動します。
まずは一度業者に点検に入ってもらい、正確な費用を割り出してもらうと確実です。不安な方は、複数業者から見積りを取って比較すれば、今の自分の状況に応じた相場価格がわかるでしょう。
弊社の無料相談窓口では、お住まいの地域ですぐに対応できる提携業者をお電話一本でご紹介。すぐに直したい屋根の異常、面倒な業者探しの手間は取らせません。
見積り後でももちろんキャンセル可能。不明瞭な追加料金は一切請求しませんので、ご安心ください。まずはご相談からでもかまいません。窓口は24時間受付しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください!