ビルやマンションでおなじみの屋上形式の陸屋根。陸屋根は雨風の影響を直に受けるため、防水工事は欠かせません。
陸屋根の防水工事費用は、1平方メートルあたり【3,000円~1万円】ほどです。ただし、陸屋根の防水工事にはいくつか種類があり、それぞれ費用は異なるため、実際に工事を依頼する際は事前に見積りをとって確認しておくことが重要です。
この記事ではまず、陸屋根の防水工事費用の相場について種類ごとにご紹介しています。続いて、それぞれの防水工事の特徴を解説し、最後に業者依頼するときのポイントをまとめています。納得のいく防水工事となるためにも、しっかりと要点をおさえていきましょう。
陸屋根の防水工事費用の相場について解説!
まずは、陸屋根の防水工事費用の相場について、種類ごとに簡単にご紹介します。ここでご紹介している相場はあくまでも目安です。業者やそのときどきの状況によって費用は変動するので、詳細を知りたい場合は直接業者に依頼して見積りを出してもらうようにしましょう。
- FRP防水 【4,000円~8,000円】程度
- ウレタン防水 【3,000円~7,000円】程度
- シート防水 【3,000円~8,000円】程度
- アスファルト防水 【6,000円~8,000円】程度
防水工事の費用相場についてご紹介しましたが、防水工事にくわしくないと、それぞれの防水工事がいったいどんなものなのかピン!ときませんよね。そこで、次の章ではそれぞれの防水工事の特徴についてご紹介していくことにしましょう。
それぞれの防水工事の特徴について解説
それぞれの防水工事は、特徴や耐用年数、適している場所などが異なります。そこで、この章ではメリット・デメリットもふまえつつ、4つの防水工事についてくわしく解説していきます。どの防水工事にすればよいか判断がつかない場合は、業者に相談してアドバイスをもらってみてもよいかもしれません。
FRP防水
FRP防水工事の詳細は次のとおりです。
- 耐用年数:10~12年程度
- 適している場所:コンクリート造りの建物
- メリット:軽量で強度が高い、工期が短い
- デメリット:伸縮性が低い、紫外線に弱い、費用が高い
FRP防水とは、プラスチックとガラス繊維が組み合わさった『繊維強化プラスチックス』という強度の高い素材を塗装していく防水工事になります。軽量なうえ強度が高いため、建物に負担をかけずに工事をおこなえる点がメリットです。
ただし伸縮性が低いというデメリットがあるため、環境の変化によって変形する木造の建物や熱や湿度の影響を受けやすい広い屋上には向いていません。10平方メートルほどの広さの屋上では、問題なく施工できるとされています。
ウレタン防水
ウレタン防水工事の詳細は次のとおりです。
- 耐用年数:10年程度
- 適している場所:基本的にどのような場所でもOK
- メリット:施工する形状・材質・広さを問わない
- デメリット:耐用年数が比較的短い、定期的にメンテナンスが必要
ウレタン防水とは、ウレタン樹脂という液体状の材料を下地に塗り広げていく防水工事になります。液体なので、下地がデコボコしていても影響を受けず仕上げることが可能です。場所は問いませんが、約5年ごとにトップコートという表面の塗装を塗り替える必要があるため、メンテナンスの頻度が高くなることがデメリットです。
シート防水
シート防水工事の詳細は次のとおりです。
- 耐用年数:10~15年程度
- 適している場所:広くて平らな場所
- メリット:費用が安い、メンテナンスが不要
- デメリット:耐風圧性が低い、仕上げが難しい
シート防水とは、塩化ビニールシートやゴムシートといった防水シートを貼り付けていく防水工事になります。比較的費用が安く、寿命がくるまでは基本的にメンテナンスが不要ない点がメリットです。
防水シートを貼り付けていくため、デコボコしている場所には向いておらず、屋上など広くて平らな場所が適しています。作業の難易度が高いとされているため、施工できる業者が限られてしまう点がデメリットといえるでしょう。
アスファルト防水
アスファルト防水工事の詳細は次のとおりです。
- 耐用年数:15~20年程度
- 適している場所:マンションやビル、学校や病院など基盤がしっかりしている屋上
- メリット:防水性が高い、耐用年数が長い
- デメリット:大がかりな設備が必要、煙やニオイがでるため環境に悪い
アスファルト防水とは、アスファルトを熱で溶かして液体状にしたものと特殊なシートを何層にも重ねていく防水工事になります。ご紹介した防水工事のなかでもっとも防水性が高く、耐用年数が長い点がメリットです。
アスファルトを溶かす際に大型の設備が必要です。また、工事中に煙やニオイが発生するため、環境に悪いことが問題視されています。ただし、アスファルト工法には熱を使わない環境にやさしい工法もあります。どの工法を選ぶかは専門的な知識が必要となるため、業者に相談してみるとよいでしょう。
このように、それぞれの防水工事はメリットもあれば、デメリットもあります。また、陸屋根は傾斜がほとんどなく平らな屋根なので、三角屋根に比べると水はけが悪く、防水層の劣化を放置すると雨漏りが発生します。そのため、定期的にメンテナンスして長持ちさせましょう。
業者依頼をお考えの際は、ぜひ弊社をご利用ください。弊社は防水工事ができる業者と提携しているため、すぐにご要望にあった業者をご紹介することが可能です。まずは、弊社のフリーダイヤルまでお問い合わせください。
業者に依頼をするときのポイントを解説
最後に、「どの業者に依頼すればよいか迷っている!」という方のために、業者依頼の際のポイントをご紹介します。ポイントをしっかりおさえて、納得のいく業者に工事を依頼しましょう。
- 見積りを複数の業者からとる
- 保証やアフターサービスのあるところを選ぶ
- 施工の実績があるか確認する
業者依頼の鉄則として、見積りは3社以上からとって比較するというものがあります。1社の見積りしかみていないと、「果たして適正価格なのか」、「工事内容に足りないところはないか」などを判断できません。そのため、複数の業者から見積りをとって比較検討するようにしましょう。
保証やアフターサービスがあるかどうかも確認してみましょう。契約する前に説明があるかどうか聞き逃さないように気をつけてください。また、施工実績も大切です。業者のホームページで確認したり、利用者の口コミを参考にしてみたりするとよいでしょう。
業者選びに迷った際は弊社にご相談ください。弊社では防水工事ができる業者をご紹介しています。
そのほか、「陸屋根の防水工事費用をくわしく知りたい!」などご要望があれば、弊社までお気軽にお問い合わせください。平日・休日問わず365日・24時間営業しておりますので、日時を気にしていただく必要はありません。お気軽にご利用ください。