防水工事業者ランキングを参考にして選ぶのも方法のひとつですが、それよりも、サービスや実績の質をしっかり確認してよい業者を選ぶことが大切。
なぜなら、ランキング上位の業者が自身にとってベストな業者とは限らないからです。そのため、順位よりも自身の希望通りの施工をしてもらえるか、満足のいくサービスであるかをチェックしておきましょう。
当記事では、防水工事業者をランキング以外にも、自分に合った業者か見極める方法を解説していきます。
防水工事業者を選ぶ4つのポイント
自身の希望通りの防水工事を成功させるには防水工事業者ランキングよりも、これからご紹介する4つのポイントを押さえるようにしてみてください。
ポイント(1)防水工事が可能な業者は4つ
防水工事が可能な業者は、「防水専門業者」「塗装業者」「ハウスメーカー」「リフォーム業者」の4つがあります。以下に、それぞれの特徴をまとめましたので参考にしてみてください。
防水工事を依頼できる業者 | |
---|---|
業者名 | 特徴 |
防水専門業者 |
|
塗装業者 |
|
ハウスメーカー |
|
リフォーム業者 |
|
このようにそれぞれの業者に違ったよさがありますが、施工費用の面を考えるなら防水専門業者か塗装業者のいずれかから依頼する業者を選ぶのがおすすめ。ハウスメーカーとリフォーム業者は、その会社が施工をおこなうのではなく、下請けの仲介として依頼を受け付けています。
そのため、業者に依頼する料金のほかに、仲介としたハウスメーカーやリフォーム業者の仲介料金を払う必要があるため費用が高くなりがちなのです。
ポイント(2)アフターフォローを確認
防水工事業者を選ぶときは、施工後のアフターフォローを何年対応してくれるかしっかりと確認しましょう。防水工事で施工してもらう防水層は施工後も10年近くお世話になるものなので、年単位でフォローしてくれる業者が安心なのです。
また、アフターフォローの内容も確認することが大切。定期的なメンテナンスや塗装直しをしてくれるか、万が一施工不良があったときに対応してもらえるかがよい業者選びのポイントとなります。
ポイント(3)業者の実績に注目
防水工事は、施工を依頼する業者によって仕上がりのよさに大きく違いがでてきます。仕上がりが悪いとうまく防水機能を維持できず、劣化も早くなるおそれがあるのです。施工技術と実績の高い施工業者を検討するとよいでしょう。
その業者の施工技術の高さを確認するなら、その業者がホームページなどで実績を公開していればそれを確認するのが一番です。そのほか創業年数や、防水工事に関する資格の有無も技術や実績をはかる判断材料になります。
ポイント(4)相見積り
防水工事業者に施工を依頼したい場合は、少なくとも2~3社は相見積りを取るようにしましょう。よさそうな業者1つをチェックするのではなく、候補先を複数つくってそのなかからベストな業者を選ぶことが大切です。
こうすることで、自身の希望通りの施工をしてもらえる業者に依頼しやすくなり、施工後に後悔するリスクを減らすことができます。
また、見積りを取るときは、値段の提示より先に施工現場の現地調査から始まります。そのため、調査している様子を確認して、業者の対応のよさや施工の丁寧さについてある程度判断することも可能です。
なお、業者によっては現地調査に費用がかかるケースもあるので、依頼するまえに確認しておきましょう。見積りについては、「防水工事にかかる費用の内訳を解説 」で詳しく解説しているので、気になる方はそちらをご覧ください。
なお、弊社であれば現地調査から見積りまでを無料でおこなえる業者に依頼することも可能。さらに、アフターフォロー万全な業者もご紹介できるため、相見積り先の1社として最適なものとなっています。もし業者選びにお困りでしたら、弊社でのお見積りをご検討ください。
防水加工ごとの費用相場や耐用年数の違いを解説
防水工事業者ランキングや選び方以外に、施工をしてもらう防水層にも注目してみましょう。業者選びと同じく防水層選びも重要なので、特徴を比較して最適なものを選ぶことが大切。以下に、各防水層の費用相場や耐用年数などの特徴についてまとめました。
各防水層の特徴 | |||
---|---|---|---|
名称 | 特徴 | 費用 (1平米あたり) |
耐用年数 |
ウレタン防水 |
|
3,000~6,000円 | 10~13年 |
アスファルト防水 |
|
6,000~8,000円 | 15~20年 |
シート防水 |
|
4,000~7,000円 | 12~15年 |
FRP防水 |
|
6,000~8,000円 | 10~13年 |
もし防水層を長い間利用したいと考えるなら、耐用年数を考慮することが重要。防水層における耐用年数とは、防水機能をしっかりと維持できる期間です。初期費用の安さを考えるならウレタン防水がおすすめですが、耐用年数も考慮するならシート防水またはアスファルト防水のほうが、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
また、FRP防水は硬い材質のためスレ傷が起きにくく、人通りが多いベランダに向いています。防水工事をおこなう場所も考えておくと、最適な防水層を選びやすいです。
防水工事にかかる費用の内訳を解説
防水工事にかかる費用の内訳は、屋根(屋上)またはベランダのどちらで施工するかによって内訳が変わります。業者から渡された見積書を確認するときは、必要な費用についてしっかりと書かれているか、相場から大きくずれていないかをチェックするようにしてみてください。ここでは、防水工事費用の内訳について解説します。
屋根・屋上の防水工事費用の内訳と相場
屋根・屋上の防水工事は、危険な高所作業を必要とします。そのため、ベランダよりも費用の項目が多く、費用相場が高くなりやすいのです。また、屋上の場合は脱気筒(だっきとう)という、防水層がゆがむことを防ぐ設備の設置が必要となります。
屋根・屋上防水工事の代表的な費用内訳 | ||
---|---|---|
内訳 | 相場 | 備考 |
防水層の費用 | 防水層の相場による | 防水層の材料費 |
高圧洗浄 | 200~500円(平米) | 洗浄機による掃除 |
下地処理・補修 | 500~2,000円(平米) | 仕上がりをよくする作業 |
排水口の設置 | 1万~2万円(1個) | 排水する設備を取り付け |
脱気筒の設置 | 1万~2万円(1個) | 屋上の場合に必要となる |
廃材の運搬・処分 | 1万~5万円 | 廃材がない場合は不要 |
人件費 | 1万~5万円 | 作業にかかる費用 |
足場費用 | 500~1,500円(平米) | 安定した作業のために必要 |
ベランダの防水工事費用の内訳と相場
ベランダの防水工事は屋上ほど高い費用がかからないケースが多いです。場合によっては足場費用などが追加でかかることもありますが、基本的には上記の内訳で費用がかかってきます。
ベランダ防水工事の代表的な費用内訳 | ||
---|---|---|
内訳 | 相場 | 備考 |
防水層の費用 | 防水層の相場による | 防水層の材料費 |
高圧洗浄 | 200~300円(平米) | 洗浄機による掃除 |
下地処理・補修 | 200~300円(平米) | 仕上がりをよくする作業 |
排水口の設置 | 1万~1万5千円(1個) | 排水する設備を取り付け |
廃材の運搬・処分 | 1万~3万円 | 廃材がない場合は不要 |
人件費 | 1万~3万円 | 作業にかかる費用 |
実際に費用は施工範囲や状況、業者の料金設定によって変動します。正確な費用を知りたいときには、業者に現場を見てもらったうえで見積りを作成してもらいましょう。