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破風板の補修は外壁塗装・屋根修理と一緒に!補修費用・保険も解説

破風板の補修は外壁塗装・屋根修理と一緒に!補修費用・保険も解説

屋根や外壁の補修を検討しているなら、合わせて破風板の補修もおこなうことをおすすめします。

破風板は雨風や火災から屋根や外壁を守るためのものです。この破風板が劣化していると防水性が低くなって雨漏りしやすくなり、屋根材や外壁材が傷んでしまうことがあります。

また劣化した破風板が落下して人がケガをする危険性も高くなるので、できるだけ早く補修した方がよいです。

当記事では破風板の役割や補修の必要性・補修の費用相場などを解説します。ぜひ最後までご覧ください。

破風板の場所と役割

破風板は「破風」とよばれる部分に取り付けられた板のことです。破風とは、雨どいがついていない方の、屋根の斜面の先端を指します。この破風に取り付けられている、屋根と外壁の間にある山形の部分が「破風板」です。破風板の役割は主に以下の4つがあります。

  • 吹き上げる風を分散させる
  • 強風による雨水の吹き込みを防ぐ
  • 火災時に屋根への延焼を防ぐ
  • 景観を向上させる

さらに破風板の材質には木質系、金属系、窯業(ようぎょう)系があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

〇木質系
木質系の破風板は、後述する金属系や窯業系に比べて耐火性が低いため、現在では使われることが少なくなりました。しかし築20年以上の住宅では、まだまだ木質系の破風板を使っているところが多いです。また、素材が木であるため劣化のスピードが速く、定期的なメンテナンスが必要となります。

〇金属系
金属系の破風板はトタン製やガルバリウム鋼板製などさまざまなものがあり、現在の住宅でよく使われている材質のひとつです。とくにガルバリウム鋼板製は耐久性に優れているので、メンテナンスの手間をなくすことができるメリットがあります。

ただし、金属系の破風板は熱に弱いので、火災で形状が変わってしまうこともあり、耐火面では窯業系に比べて劣ります。

〇窯業系
窯業系の破風板はセメントやセラミックなどさまざまな素材を複合して作られています。そのため、耐火性や耐久性では最も優れており、近年破風板として使用する住宅が増えているのです。ただしセメント素材のものは雨水をよく吸収するため、数年に一度の塗替えが必要となります。

また、破風板とよく似ているものにケラバと鼻隠しがあります。以下ではそれぞれの場所と役割を解説しますので、破風板と合わせて知っておきましょう。

ケラバの場所と役割

ケラバの場所と役割

ケラバとは、屋根の斜面の外壁から出っ張っている部分のことです。ケラバは破風板と同じ役割のほかに、日当たりを調整する役割があります。ケラバがあることで夏は適度に日差しを遮り、冬は日光を取り込むことができるのです。またケラバは日当たりを調整することで、同時に外壁の劣化を防ぐ働きもしています。

鼻隠しの場所と役割

鼻隠しとは、雨どいがついている方の、屋根の斜面の先端にある板のことです。雨どいがついていない方は前述した「破風板」とよばれます。鼻隠しは破風板と同じ役割のほかに、垂木の腐食を防ぐ役割をもっています。垂木とは屋根の斜面を支える部分のことで、この垂木の先端に鼻隠しを取り付けることで雨水の吹き込みを防いでいるのです。

また、鼻隠しは雨どいを支えるための金具を取り付けるために必要な部材で、雨どいの下地材としての役割も果たしています。

破風版を補修した方がよいケース

ここまでご紹介してきたように、破風板は屋根に取り付けられており、雨風から屋根を守っています。しかし破風板は経年劣化や台風、積雪などで壊れてしまうことがあり、そうなると雨漏りなどのトラブルが発生するおそれがあります。そのため、ご自宅の破風板が以下のような状態になっていたら、できるだけ早く補修を依頼しましょう。

  • 塗装がはがれている
  • 色あせている
  • 割れている
  • 落下している

とくに雨漏りがひどくなると、屋根材が腐食するだけでなく、漏れた雨が壁を伝って外壁材を劣化させてしまうこともあります。そうなる前に、早めに対処をするようにしましょう。弊社ではさまざまな雨漏り修理業者をご紹介しておりますので、お困りのさいはお気軽にご相談ください。

「風災被害」による屋根の修理は火災保険が使える

破風板を補修した方がよいケースについて前述しましたが、その破損が風災によるものであれば、火災保険が使える場合があります。風災とは主に台風や竜巻など、強風によって引き起こされる災害を指します。これらの災害により屋根が破損して修理が必要になった場合は、保険金を受け取ることができるのです。

強風が吹いたあとに屋根の破損を見つけたら、まずは保険会社に相談して、本当に風災による破損なのか調査をしてもらいましょう。ただし保険使用にはいくつか注意事項があるので、以下の事項も合わせて確認してください。

保険対象によって補償されるものが異なる

保険対象によって補償されるものが異なる

もし火災保険契約時に補償対象を「家財のみ」に設定している場合、屋根は補償対象になりません。家財は建物がある敷地内に収容されているテレビ・冷蔵庫などの生活用動産(生活に通常必要なもの)を指すため、屋根は対象外となってしまうためです。

屋根を補償対象に含めるためには、「建物のみ」または「建物と家財」で設定しましょう。建物は建物本体とその建物がある敷地内にあるものを補償対象とするので、もし強風でガラスが割れてしまっても補償してもらえます。ただし何をどの補償対象とするかは保険会社によって異なるので、必ず確認してください。

保険金請求は被害を受けてから3年以内

火災保険の保険金を請求できるのは被害を受けてから3年以内と決められています。逆をいえば、3年以内であれば過去の被害でも保険金を請求できるので、「当時バタバタしていて請求し損なってしまった……」という方は、今からでも諦めずに手続きしてみましょう。まずは保険会社に問い合わせてみてください。

支払われる保険金には2種類ある

火災保険で支払われる保険金には「損害保険」と「費用保険金」の2種類があります。以下ではそれぞれの内容を解説しますので、ぜひ知っておいてください。

・損害保険金
損害保険金とは損害が発生した建物や家財を修理するために必要な額を補償する保険金です。損害保険金は損害額から加入者が各自で設定している「自己負担額」を差し引いて算出されます。たとえば損害額50万円で自己負担額が5万円であれば、45万円の損害保険金が支払われることになるのです。

ただし損害額が自己負担額より低い場合、保険金は支払われないので注意してください。

・費用保険金
費用保険金は生活をもとに戻すために必要な額を補償する保険金です。たとえば以下のようなものがあります。

〇臨時費用保険金

自宅を修理する間、寝泊まりするホテル代など、臨時で必要となったお金を補償するための保険金のこと

〇残存物片付け費用保険金

台風や大雨などで壊れてしまった家具などの片付けに必要なお金を補償するための保険金のこと

保険金請求の流れ

ここでは実際に保険金を請求する手続きの流れを解説します。事前に知っておけばスムーズな手続きができると思いますので、ぜひご覧ください。

1.保険会社に損害が発生したことを伝える

2.必要な書類を準備する
〇罹災証明
〇保険金請求書
〇被害状況を撮影した写真
〇修理の見積り書
など(あくまで一例です。実際は保険会社の指示に従ってください)

3.保険会社による現場調査

4.保険金の支払い

破風板の補修方法3つと費用相場

ここからは破風板の3つの補修方法について解説していきます。それぞれの内容と費用相場をご紹介していきますので、以下をご覧ください。

【塗装】
破風板の塗装がはがれている場合は塗装工事がおすすめです。塗装し直すことで破風板の見た目がきれいになるだけでなく、雨漏りのリスクを減らすことができます。、費用相場は塗料によって異なりますが、1平米あたり【約600円~1,500円】となっています。

【金属板金巻き】
破風板が広範囲にわたってはがれている場合は、塗装ではなく金属板金巻きをおすすめします。金属板金巻きとは破風板に金属板金を巻いて表面をカバーする方法です。金属は耐久性が高いのでいちど巻いてしまえばそのあとのメンテナンスが非常に楽になります。金属板金巻きの費用相場は1平米あたり【約2,000円~3,000円】です。

【破風版の交換】
破風板にひび割れや大きな破損が見られる場合は、雨漏りなどのリスクが高まるため、できるだけ早い交換をおすすめします。交換の費用相場は1平米あたり【約4,000円~5,000円】です。

さらに、破風板は高所にあるので、上記に追加で【約3万円~10万円】の足場費用も必要となります。施工範囲や立地条件で費用は異なりますが、決して安くない額なので、せっかくなら外壁塗装と一緒に施工してもらうのがよいでしょう。

破風版の色は住宅の色と同じがおすすめ

破風版の色は住宅の色と同じがおすすめ

破風板の塗装や交換を選択する場合、破風板の色は屋根と同じ色にするのがおすすめです。屋と同じ色にすることで統一感が生まれ、違和感のない見た目になります。しかし中にはあえて違う色を選びアクセントカラーにする方もいらっしゃるようです。屋根は家の見た目を決める重要な部分なので、しっかり業者と相談して決めるようにしましょう。

外壁塗装や屋根修理はまず相見積りから!

外壁塗装や屋根修理の費用はその工事内容や使用する材料によって大きく異なります。そのため、まずは複数社から相見積りを取り比較してみましょう。相見積りを取ることで相場がわかり、見積り額に納得してから依頼することができます。相見積りのさいは弊社がご紹介する業者もぜひご検討ください。